【動く!?イベントレポート】空港生活4日間の記録 〜新千歳空港国際アニメーション映画祭〜
概要
2018年11月2日(金)〜5日(月)の4日間、新千歳空港ターミナルビルで開催された
アニメーション映画祭にGIFMAGAZINEが潜入した。
世界でも類を見ない空港内の映画祭、今年で5年目となる新千歳空港国際アニメーション映画祭。
空港と映画祭という組み合わせが創り出すその魅力を、2018年の模様を通してお伝えする。
新千歳空港国際アニメーション映画祭とは…
世界初の空港内映画祭として2014年に開幕。
ターミナルビル内にあるシアター、ホテル、温泉などの
さまざまな施設・機能を最大限に活用して開催している、
「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」。
国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、新たなアニメーションの可能性を切り拓くべく、
様々なカルチャーやエンターテインメントへの興味につながる多角的な展開を行い、
作家にとっても最新情報と国際的な出会いを共有できる場を提供。
本映画祭の開催を通じて新しい形の国際交流が図られることにより、
北海道の文化・経済の活性化にも貢献している。
橋本麦
映像作家、ビジュアルアーティスト。TVCMからミュージックビデオ、Web、インタラクティブ作品など幅広く手掛け、さまざまな表現手法の実験の積み重ねにより、多様な映像・グラフィックのスタイルを模索している。第19回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。
公式サイト: https://baku89.com/
過去最大となる、86の国と地域から応募された2,043作品の中から、計76作品をノミネート。
ノミネート作品は映画祭期間中に上映され、国際審査員による審議の結果、賞が授与されます。
現在の世界のアニメーションの最先端を一望できるセレクション。
GIFMAGAZINE的に注目の出展作品は…
水江未来
https://vimeo.com/274102279
細胞を思わせる有機的イメージで生命の驚異や儚さを描いてきたアニメーション作家。
荒廃したテーマパークをイメージの出発点に、人類の進歩とは何かを探った作品。
水江未来監督は、GIFMAGAZINE主催のGIFコンテストtheGIFs第一回目の審査員だった!
インターナショナルコンペティションファミリー、子供審査員による審査対象作品の中には、
GIFMAGAZINE公式GIFerの冠木佐和子さんのゴキブリ体操がノミネート。
冠木佐和子
https://gifmagazine.net/users/57360/profile
リボンが自分の体をほどき、タンポポが結び直す。 それはふたりだけのお決まりのジョークだった。
GIFMAGAZINE公式GIFerの若井麻奈美さんの作品も!
若井麻奈美
https://gifmagazine.net/users/21053/profile
ANIME ASEANのプログラムでインドネシアを一緒に旅した幸洋子さん!
【動く!?イベントレポート】アニメーション作家旅 in インドネシア
https://gifmagazine.net/matome/2448
幸洋子
https://gifmagazine.net/users/73749/profile
自身の経験に基づいて制作する独特のアニメーション、様々な素材を使用したアニメーションで多数のコンペに入賞するなど注目を集めている作家。
4日間の空港生活が始まった
(北海道150年事業特別プログラム 北海道アニメーションフィーチャー)
3面のスクリーンに囲まれた、ぐるっとシアターでは北海道ならではの上映作品も。
身体全体で感じる映像とアイヌの音に包み込まれる体験は、とてつもないパワーを持ってた。
「詩季織々-しきおりおり-」
(ゲスト:「上海恋」リ・ハオリン監督)
GIFMAGAZINEでも紹介した詩季織々も招待上映
アート性の強いアニメーション作品だけではなく、
2018年に注目を集めた作品や新しい挑戦が感じられる作品などが集まった。
今年から新設された長編コンペ部門にノミネートされた同作は、
アイドルグループのクリスマスライブを全編手描きアニメーションで表現し、
アニメ作品としてはクラウドファンディングで国内史上最大の支援額を集めた注目作。
原作・脚本・シリーズ構成・作詞:橋口いくよ
監督:安良井澄子、黒柳トシマサ
京都を拠点に活動する4ピースバンドHomecomingsのアコースティックライブまで!
映画のエンドロールの続きのような気持ちで聴ける。
Homecomings
https://homecomings.jp/
監督:SUNG Hsin-Yin
台湾からの長編部門ノミネート作品
他にも25作品の国と地域から応募された49作品の中から5作品がノミネート
30分未満の作品を対象とした短編部門。
過去最大となる86の国と地域から応募された2,043作品の中から、計76作品がノミネート。
期間中に上映を行い、国際審査員による審議の結果、賞が授与されます。
現在の世界のアニメーションの最先端を一望できるセレクション。
ミュージックアニメーションコンペティション特別審査員、谷口暁彦さんによるレクチャー。
ゲームを用いて制作された「ゲームアート」について。
まだまだマイナーな領域だが、その奇妙さが魅力となりその世界に引き込まれる。
コンペティション審査員を務める谷口暁彦は、ゲーム制作用エンジンを使った「ゲーム・アート」を、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻出身の小光と和田淳は、それぞれ自分自身の世界観を生かして制作したゲームを展示。
GIFMAGAZINE公式GIFerのkomitsuさんが監督を務めたアニメーションのゲームもあった!可愛い!
https://gifmagazine.net/users/46859/profile
映画祭のキービジュアルも担当した。
自分自身のスタイルを活かした個人作品や、商業作品のお仕事のことを紹介。
なぜタイトルが「アニメのホヤを食べさせたい」なのかはまたの機会に…。
久野さんのロトスコープアニメーションの作品。
独特なキャラクターも彼女の特徴。
アニメーション、イラストレーション、漫画を中心に活動。代表作としてcuushe『Airy Me』MV、Eテレ『人形劇ガラピコぷ〜』OP、岩井俊二監督作『花とアリス殺人事件』や『クレヨンしんちゃん』映画シリーズ、TVアニメ『宝石の国』のスタッフ参加。 2017年 7月に初コミックス『甘木唯子のツノと愛』を刊行。
久野遙子 web : http://kunoyoko.tumblr.com/
プログラミングやハッカー文化の影響を受けながら、作品ごとに異なったビジュアルスタイルや制作手法にチャレンジ。その中からいくつかの作品の解説と、これまで一貫して試みてきた「作り方から作る」ことについて、技術と態度の両側面から具体的にレクチャーを展開。また、本映画祭トレイラーのメイキングも解説。
アプリケーションをハックするなど「作り方から作る」ことで作品も唯一なものが出来上がる、すごい。
“ATA” taken from Olga Bell’s new album TEMPO - Out Now
Director: Baku Hashimoto
Concept: Baku Hashimoto & Olga Bell
Photography: Josh Wool
Makeup: Stephanie Peterson
新千歳空港国内線ターミナルビル2階 センタープラザには、展示・体験ブースが設置された。
音楽・ダンス・テレビ・俳優・アニメ・声優・e-sports・ゲーム・イラスト業界で活躍できるプロを育成するための札幌の専門学校、札幌放送芸術&ミュージック・ダンス専門学校/札幌アニメ・声優専門学校協力のもと、アフレコ体験を実施。
スマホアプリ、ソーシャルアプリ、VR・ARコンテンツを日本、北米等へ提供している株式会社ボルテージによるVR体験ブース。
昨年の東京ゲームショウ2017で90分待ちとなり話題になった。恋愛ドラマアプリの人気イケメンキャラクター達と結婚式体験できる。
GIFMAGAZINEは・・・
恐怖。
もっと見たい方はコチラ
【空中浮遊 GIF ワークショップ】
https://gifmagazine.net/users/73190/profile
大野謙介(GIFMAGAZINE)が登壇トーク&レクチャー
株式会社GIFMAGAZINE創業者 代表取締役社長 大野謙介が、GIFとは何か? 今世界でどのようなことにGIFが使われているのかなど、GIFによるエンターテインメントの世界を紹介。
日本とASEAN諸国のアニメーション作家たちの交流プロジェクト「ANIME-ASEAN」が、今年、3年目の最終年を迎えました。今回の新千歳では、過去の三年間の成果を一挙に発表。プロジェクトに参加した作家の作品上映のほか、日本でのレジデンスプログラムでの滞在制作の成果や途中経過などの発表がされた。
ゲスト
タン・ウェイ・キョン、タヌート・ルジタルント、平岡政展、田中達也(GIFMAGAZINE)ほか
共催:ANIME-ASEAN(クー、コーズサッチ、ニューディアー)
助成:国際交流基金アジアセンター
ココが映画祭の魅力!!
いよいよ受賞式へ
若井麻奈美
ミクストメディアのように様々な技法を取り入れたアニメーションを制作している。アニメーション作家・中内友紀恵、いよりさきと共にイベント「ANIME SAKKA ZAKKA」を共同主宰。
若井麻奈美 web : https://www.wakaimanami.com/
和田淳
「間」や「気持ちのいい動き」を大きなテーマとし、主に手描きによる短編アニメーションを制作している。
和田淳 web : http://kankaku.jp/
しょーた
イラスト、アニメーションを制作しながら、ライブパフォーマンス(玩具楽器)も行なっている。
しょーた web : https://m.youtube.com/channel/UCHyg9bCgkpRQoTlC5VK4PGg …
Reka Bucsi (レカ・ブシ)
ハンガリーのインディペンデントアニメーション作家。
パッション・ピクチャーズ所属。
Reka Bucsi web : http://rekabucsi.tumblr.com/
国際審査委員による厳正な審査の結果、各賞が決定し発表された。
受賞作品リストはこちら
http://airport-anifes.jp/competition/awards/