鳴狐（なきぎつね）

粟田口国吉によって作られた刀剣。重要文化財であり、現在は東京国立博物館に所蔵されています。
名前の由来は一説には狐の化物を切ったためとも言われています。

宗三左文字（そうざさもんじ）

畿内の三好宗三から、武田信玄の父の信虎に贈られた刀。その後、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、豊臣秀頼、徳川家康の手に渡り、別名『天下取りの刀』の異名を持ちます。今川義元が所有していたことから『義元左文字』の名が一般的です。
また『今川義元を討った際に義元が持っていた刀』とその裏に『織田尾張守信長』の名が彫られています。

天明の大火に遭ったため焼き直され、現在は織田信長を祀る建勲神社に奉納されました。
重要文化財に指定されています。

加州清光（かしゅうきよみつ）

新撰組の一番隊組長、沖田総司が池田屋事件の際に所有していたと言われています。
正式は記録はありませんが、『非人清光』とも呼ばれた6代目清光が打った刀だと伝えられています。

大和守安定（やまとのかみやすさ）

切れ味が素晴らしく、新撰組一番隊組長の沖田総司、新選組隊士『人斬り鍬次郎』こと大石鍬次郎、『伊庭の小天狗』こと遊撃隊伊庭八郎などが愛用していた刀です。

歌仙兼定（かせんかねさだ）

細川忠興が当主忠利の家来の輔佐ぶりが悪いとして、彼らを呼び寄せ、この刀で首を刎ねました。
首を跳ねた家臣が36人であったことから、三十六歌仙にちなんで『歌仙兼定』と呼んだとされています。

その他にも殺した人数は6人で、六歌仙にちなんだや、忠興ではなく細川幽斎であったと諸説あります。

和泉守兼定（いずみのかみかね）

新撰組副長の土方歳三の愛刀。
代数をよく間違えられることも多いですが、池田屋事件の後の1863年に新撰組局長近藤勇が送った手紙に、土方歳三が兼定を所有していたとしるされていました。1863年は会津12代はまだ修行中であり、改名、家督と継いだのもその後。その為、この時に所有していたの会津11代の刀です。

陸奥守吉行（むつのかみよしゆき）

坂本竜馬が死の淵まで所有していた刀。その後大火事で焼けてしまったため再刃。現在は京都国立博物館に所蔵されています。

山姥切国広（やまんばぎりくにひろ）

足利家城主の長尾顕長から『山姥切』の写しを依頼された、堀川国広が打った刀であり、『国広作中第一の傑作』として名高い刀です。

現在は重要文化財に指定され、個人が所蔵しています。

蜂須賀虎徹（はちすかこてつ）

長曽禰興里の打った刀。
徳島藩主の蜂須賀家に伝来され、現在は個人蔵に存在します。

大倶利伽羅（おおくりから）

伊達政宗が常に帯びていたと言われ、また非常な業物であったとされています。

へし切長谷部（へしきりはせべ）

圧切（へしきり）。長谷部国重の打った刀であり、織田信長の愛刀。国宝指定。
失敗を犯し棚の下に隠れた茶坊主を切ったさい、いとも簡単に胴体ごと圧し切れた、とされています。
その後は諸説がありながら、豊臣秀吉、黒田官兵衛の手に渡り、現在は福岡市博物館に所蔵されています。