近くの森に迷い込んだメイは、ふと覗き込んだ穴ぼこに吸い込まれるようにして転がり落ちました。そこには、トトロのねぐらである塚森のオオクスの虚がありました。

のんびり屋の森の主、トトロはメイがくっついているのもお構いなく、ゴロリと寝返りを打ちます。でも、フカフカの毛がメイの体にくっついているのでメイは振り落とされる事はなく、全然平気です。

あまり気持ち良さそうに眠っているものだから、つい、メイもうとうとし始めてしまいました。大トトロは基本的に一日中寝ています。

メイの話に取り合わなかった姉のサツキでしたが、月夜の晩、自分自身もトトロに出会ってしまいます。トトロ達はまいたばかりの種を一瞬にして木に成長させる、不思議な能力があります。

トトロは月夜の晩にはオカリナを吹き、回転するコマの上に乗って空を飛ぶ事もあります。

意外にもトトロは臆病です。大きな図体の割りに、こんな水滴一つでもビクついてしまいます。雨降りの夜にサツキやメイ達と猫バスを待っているシーンです。

トトロがジャンプするくらい、嬉しい事があったのではなく、落ちた水滴が面白く、わざとジャンプして多くの水滴を被ろうとしています。

長く降り続いていた雨が止むと、闇間から猫の形をしたバス「猫バス」が到着しました。行き先が「塚森」ですから、つまりこの便はトトロの巣が終点です。

お母さんの入院する「七国山病院」に、メイはもらったトウモロコシを届けようと一人で出かけてしまいます。行方不明になったメイを必死で探すサツキの姿です。見つかったメイの靴の描写で、メイ死亡説のような都市伝説が話題になりました。

「お願い！メイの所に連れてって！！」サツキはトトロに会いに行き、メイに会わせてくれるよう頼みます。このシーンも都市伝説のネタになりました。