雷門中学サッカー部のゴールキーパーで、キャプテンの円堂守は『イナズマイレブン』の主人公です。かつては全国大会で優勝するくらいに強かった雷門中サッカー部でしたが、サッカーを取り巻く陰謀で出場を妨害され、それ以降は台頭した帝国学園サッカー部に出場機会を奪われて衰退していきました。残っていたサッカー部の古い看板を掲げ、古豪雷門中サッカー部の復活を抱いた円堂守はサッカー部員を集めるために奔走しますが、集まった部員はたったの7名でした。

雷門中サッカー部の部員は7人しかいないので当然、他校と練習試合すら組めません。実質、休部状態のまま日がいたずらに経つばかりでしたが、そのうち学校側から活動実績のないサッカー部の廃部が言い渡されました。憤慨する円堂でしたが、「王者の帝国学園サッカー部と試合をし、勝てば廃部を撤回する」旨の条件が学校側から出され、円堂達は廃部にさせまいと部員を励まし、練習に熱を入れました。そして助っ人を呼び、なんとか部員を11人揃える事ができました。帝国学園との試合に臨みますが、相手ははるかに格上のチームで、あっという間に10点、20点と立て続けに点を奪われていきました。部員たちも倒れ、1人残ったキーパー円堂ですら立っているのがやっとの状態でした。尚も帝国学園のリンチのようなサッカーが続きました。そんな時、1人の男子がグラウンドに現れました。彼の名は豪炎寺修也。木戸川清修中学から転校してきた元サッカー部員でした。彼の試合参加は大きな流れを雷門中サッカー部に引き寄せ、同時に伝説のキーパー技「ゴッドハンド」に覚醒した円堂と共に、帝国学園から貴重な1点をもぎとりました。そこに突然、帝国学園からの試合放棄の要請が・・・実はこの試合は転校生、豪炎寺修也の試合データを取るために帝国学園側からもちかけられたものでしたが、円堂の覚醒という思わぬ収穫を得て帝国学園サッカー部の影山監督とキャプテン鬼道有人は帰途に就いたのでした。

豪炎寺修也や元陸上部員の風丸一郎太、目立たない存在の影野 仁や帝国学園のスパイの土門飛鳥など、有力選手達が雷門中サッカー部に加入することで選手層が厚くなり、また、雷門中の地下にあるハイテク・トレーニング施設での訓練や練習試合を通じてめきめき実力をつけた雷門中サッカー部は、フットボールフロンティアに出場することを学校側から許され、並みいる強豪を迎えうちました。

フットボール・フロンティアの地区予選が全国一斉にスタートしましたが、雷門中のエリアは素早くて、怖くて、ずるくて、はてしなく強いチームばかりが集結する激戦区でした。しかし、着実に一戦一戦を逆転勝利でものにし、決勝戦にコマを進めました。

[元動画] https://www.youtube.com/watch?v=o8SePurVqxQ地区予選決勝戦の相手は、あの因縁の帝国学園でした。しかし、決勝戦の試合会場となった帝国学園サッカー部グラウンドで天井の鉄骨が落下するというハプニングが発生しました。これは雷門中サッカー部を試合不能に追い込むために画策された、帝国学園監督影山の陰謀で、数十年に渡って帝国学園がフットボール・フロンティア全国大会への出場や優勝を手にしてきたのも、全てはこの謀りごとによるものでした。台頭する中学を秘密裏に叩き潰してきた事を知った帝国学園のサッカー部員たち、特にキャプテンの鬼道は自分たちの実力に疑いを持ち始め、事のてんまつからいさぎよく試合放棄を申し出ますが、円堂のたっての頼みで試合が行われる事になりました。帝国学園との試合はかつての一方的な展開にはならず、両校互角で見所がある試合内容となりました。お互いが新技を披露する中、勝負を決めたのは円堂のゴッドハンドのパワーアップでした。

宿敵帝国学園を倒し、フットボール・フロンティア全国大会出場のキップを手に入れた雷門中サッカー部。敗れたものの、前年度優勝のアドバンテージで帝国学園にも出場権が与えられていました。そして全国大会の幕が上がり、雷門中サッカー部が全国の超強豪チームと対戦する一方、帝国学園と初出場のゼウス中学の一戦は、大きな衝撃を選手やサッカー関係者だけでなく、観客全員に与えました。無敗最強と謳われた前年度優勝チームが、圧倒的なパワーとスピード、破壊力を持つゼウス中サッカーの前に成すすべなく、それも1-10の大差で敗れてしまったからです。そのゼウス中の監督は、帝国学園サッカー部監督を務め、地区予選決勝戦後に姿をくらました影山零治でした。敗退、負傷したチームの仇を取るために雷門中に転校した鬼道有人や天才中学生MFとして世界中に名の知れた一之瀬 一哉の加入でさらにパワーアップした雷門中サッカー部は、全国大会決勝戦でゼウス中学と対戦しました。彼らの超人的なパワーやスピード、破壊力の源は「神のアクア」と呼ばれる身体能力強化ドリンクで、当初は大苦戦した雷門中でしたが、円堂の行方不明の祖父、円堂大介は必殺技のヒントになる落書きノートを守に託していました。その中に記されていた幻のキーパー技「マジン・ザ・ハンド」に円堂が目覚めてからは攻勢に転じ、ついに日本一の栄冠を手にしたのでした。

フットボールフロンティアでの優勝を手にした直後、宇宙から日本に襲来した謎の中学「エイリア学園」がサッカーチームを率い、全国の中学を相手にサッカーの試合を挑んできました。彼らの実力は人間の予想をはるかに超えており、試合内容はあまりにも一方的なものになりました。神のアクアをものともしなかった雷門中サッカー部ですら大敗するほど、実力差を見せつけられ、勝利したエイリア学園は中学校を次々にシュートの一蹴りで破壊していきました。雷門中は、政府の要請に従って結成された「イナズマキャラバン」に参加し、全国にいる有力選手を集める旅に出ました。セカンドクラス、ファーストクラス、マスタークラスとレベルアップしていくエイリア学園サッカー部との戦いは熾烈を極め、やがて彼らの宇宙レベルのパワーとスピード、破壊力は、宇宙から降って来た強力なエナジーを秘めた隕石「エイリア石」によるものであること、エイリア学園の生徒はみな宇宙人ではなく、「お日さま園」という孤児院の生徒達であること、子供達は学園側によってマインドコントロールされ、破壊活動を行っていること、などが明るみにされました。キャラバン一行は、エイリア石の存在と学園の運営関係者の悪行をマスコミにリークし、さらにアルティメット・マスタークラスとの決戦に辛うじて勝利する事で一連のエイリア学園騒動は幕を下ろしたのでした。

エイリア学園の襲撃から立ち直った雷門中に、15歳以下の少年を対象にした全世界サッカー大会開催の報がもたらされました。元々、フットボール・フロンティアは世界各国で何らかの形で開催されており、その規模を拡大して「フットボールフロンティア・インターナショナル（FFI）」として、世界ナンバーワンチームを決める初の試みが行われることになったのです。

それを受け、日本だけでなく各国で代表チームが結成され、アジア地区を勝ち抜いた日本代表こと「イナズマジャパン」は世界のひのき舞台で、イギリス、アルゼンチン、アメリカ、イタリア、ブラジルなど優勝候補チームと対戦していきました。

FFIの決勝まで勝ち残ったイナズマジャパンは、円堂大介率いるコトアール代表「リトルギガント」と雌雄を決しました。相手チームはイナズマジャパンの全選手の技に精通し、特にゴールキーパーのロココは大介仕込みのキーパー技「ゴッドハンド」と自身が開発した同名技の進化形「ゴッドハンドX」、「XブラストV3」、そして「タマシイ・ザ・ハンドG2」を繰り出して立ちはだかりましたが、イナズマジャパンの最終タクティクスが発動し、僅差で勝利して初の世界一に輝きました。

こちらは、もう一つのフットボールフロンティアをテーマにした劇場版『イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』です。
時間軸はフットボールフロンティア編の決勝戦前に戻ります。
この映画はSF的要素を強く加味し、「サッカーの歴史を変えるため、謎の組織によって80年後の世界から派遣された、最強のサッカー軍団」という設定のもと制作されました。彼らはフットボールフロンティアにいつしか参加し、巧妙に真の力を隠しながら、神のアクアを使用するゼウス中学を殲滅しました。そして決勝に進むはずだったゼウス中学にすり替わって迎えた雷門中との決勝戦では、禍々しいオーラを解き放って試合会場を包囲し、雷門中共々支配しようとしましたが、そんな中、円堂守の子孫、円堂カノンや近い将来に出会うチームメイトの吹雪やエイリア学園のヒロト達など、強力な助っ人が現れました。彼らの助力を受けて雷門イレブンはなんとか勝利し、この時代を守り抜きました。