SFMOMAhttp://sfmoma.tumblr.com/post/84552656305/submissionfriday-mastering-the-mind-concetto
ゴールデンボール（直訳しないでください！） にいくつかのパターンのひっかき傷を刻むだけで、一風変わったゆらぎのアートが実現してしまったGIF画像です。まるで意思を持った生き物のように躍動する様は、生命をテーマにしたアートに新たな可能性を示しています。

矮小な空間の小さなゴールデンバブルが膨張するや、あっという間に中でひしめき合うバブルに巨大化しました。何となく触れてみたい、触れたらきっとプニュプニュで気持ち良さが実感できる事請け合いのゆらぎアートです。

人間をCTスキャンしたら、筋肉に血管、神経や骨格などが輪切り状にモニター表示される訳ですが、石膏で作られた無機質なはずの石膏像をスキャンしてみたら、なんと骨格が映し出されました。本来存在しないものが存在したという意外性と、衝撃からくる心の動揺を同時に観る者にもたらした、ゆらぎのアートです。

半ば開け放たれた錠門の先に、激しく歪む異空間が突如として出現しました。中に入るかどうかは皆さん次第、しかし一度飛び込んだら最期、どこに飛ばされるかは誰として分からないのです。

SFMOMAhttp://sfmoma.tumblr.com/post/107631176025/submissionfriday-withinalltimezero-tumblr
屋内の部屋のドアの先でも、歪曲する異空間が出現しました。しかし、こちらはグラフィックを見る限りでは、どうも無限ループする空間のようです。一度入り込んだら最期、限られた空間の中で延々と出入りを繰り返すだけの、恐るべきどこでもドアが待ち構えています。

ギターを持った平凡な少年の姿が、激しいゆらぎの効果によってムダにビジュアル化してしまいました。ゆらぎがなんとなく、少年の表情に変化をつけ、止め画像そのものに動きをもたらしているかのように映ります。

Jamming to a loophttps://www.facebook.com/mike.munafo.5/videos/1101174893278067/
こちらはギターを弾く若い青年が、ド派手なゆらぎによって霞みと残像の最たるものになってしまいました。 原形を留めないほど揺らいだ彼は、GIF画像の中では永遠に揺らぐだけのゆらぎアートに過ぎません。

モノクロの中年男性の顔がゆらいで霞むと、一瞬何かが現れますが、コマが速すぎて捉えにくいです。林の中を伸びる鉄道のレール？でしょうか、何らかの建物？でしょうか、観る人によっては全く違うものに見えてしまうという、いかにも不思議なゆらぎアートです。

砂浜に座るセクシーなブロンド女性が、ゆらいで消えたかと思うと再び姿を現し、また霞みのように消えていく・・・これが延々と繰り返される内に、女性自身がいつのまにか水の化身か水の精霊ウンディーネのように見えてきました。実は・・・本当にそうだったりして。

ゆらぎアートの最後は我らが母なる星、地球のゆらぎです。広大な宇宙でも僅かばかりのゆらぎは常に発生しています。そして、それが緩衝材のように働き、全ての理（ことわり）が結びつく際の矛盾（ズレ）を解消して因果律を上手く繋ぎ止めている訳ですが、地球の場合はズレるどころか、全く違うレベルのゆらぎで一体化する超巨大神殿を形成してしまいました。