ウルトラマン

「初代ウルトラマン」「初代」「マン」と呼ばれています。

後に『帰ってきたウルトラマン』に登場するウルトラマンは、後年に「ウルトラマンジャック」と名付けられましたが、放送当時は「ウルトラマン」という呼称だった為、単に「ウルトラマン」だと混同されます。


ちなみに、同じ長期シリーズの『機動戦士ガンダム』の第1作は「1st」（ファースト）。『仮面ライダー』は「1号」と、他作品ともしっかりと区分がされています。

数々と存在するウルトラマンの中で一番最初に登場した「初代ウルトラマン」ですが、『ウルトラシリーズ』の第1作ではありません。

「初代」とは、“最初に登場したウルトラマン”という意味です。


ちなみに、『ウルトラシリーズ』の第1作は『ウルトラQ』です。

「友好怪獣」と異名をもち、身長が１メートル、体重が10キロ（！？）の怪獣ピグモン……ではありません！！


この画像の怪獣は『ウルトラQ』に登場したガラモン。
体長40メートル、体重6万トンという、レッドキングよりも5メートル低いが、体重が3倍という、戦えば間違いなく勝てるだろう圧倒的な体格を持つ怪獣です。

正体は宇宙怪人セミ人間によって造られたロボット怪獣。……ロボットだったのか。

コイン怪獣カネゴン

常にお札や硬貨を食べ続けていないと死んでしまう、という不憫な怪獣。

体長は2メートル。
元は「人の落としたお金を黙って拾ったりするとなる怪物」という空想上の存在でした。

『ウルトラマンシリーズ』の怪獣の代表格であり、「雑魚敵」にされがちなバルタン星人。

初登場は『ウルトラマン』の第2話。


バルタン星人の出生は、狂った科学者が核実験で故郷の星を壊滅させてしまい、故郷を失った20億3,000万人のバルタン星人が宇宙難民となり、新天地を求めて地球に訪れました。


もしかしたら、後の地球人の姿なのかもしれませんね。

数が多いことから「雑魚敵」「かませ犬」のような扱いをされがちなバルタン星人ですが、知能も高いことから実は劇中でもかなり強い方で、分身に瞬間移動という特殊能力に、一度に複数の箇所から侵略すれば、たった一人のウルトラマンは手に追い得ないだろう、という策。

そして、弱点であるスペシウム光線を反射する鏡。


こんなに強いバルタン星人をウルトラマンが破った方法は、
・ほぼ全ての怪獣を切断してきた八つ裂き光輪で切断
・ウルトラマンも瞬間移動（！？）
・スペシウム光線、八つ裂き光輪連発

という、出来るなら全ての怪獣相手にはじめからやれよ、というぐらいの必殺技のフルコースをお見舞いしました。


バルタン星人が弱いんじゃない。ウルトラマンが強すぎただけです。

棲星怪獣ジャミラ

身長50メートル。体重は1万トン。
（ガラモンのより10メートル高いも、体重は1/6）


画像でプールか水槽に使っていますが、ジャミラの弱点は水。それも人間の体に対すると、シャワー程度の水で苦しみもだえます。

プールに浸かるなんてとんでもない！

ジャミラの正体は、人間衛星に乗っていた宇宙飛行士のジャミラ。正真正銘の元人間です。


事故で水のない惑星に不時着して救助を待つも、国際批判を恐れた母国は事故を隠蔽しようとして、救助を出しませんでした。

国に裏切られたジャミラは、強い憎しみを抱き、水のない惑星に適応した進化をし、修理に姿を消す機能まで付けた宇宙船で、国に復讐する為に地球に戻ってきました。


……宇宙船を自分で直せたのなら、初めから救助はいりませんでしたね。

復習するために地球に戻ってきたジャミラは、要人が乗る旅客機を一般人を含めて次々と撃墜するばかりか、母国とは一切関係のない日本の田舎の村を燃やし尽くすなど、決して可哀相なだけの怪獣ではありませんでした。


しかし裏を返せば、こういった悪行をしないと、“ウルトラマンが倒して大団円”とはいかなかったです。

宇宙恐竜ゼットン

身長60メートル。体重は3万トン（ガラモンの半分！！）

『ウルトラマン』最終話に登場した、最強の怪獣。
ゼットン星人が地球侵略の切り札としてつれて来た侵略兵器。

「ゼットン星人」という名前は、「ゼットンをつれて来た宇宙人（異星人）」という意味で呼ばれているだけで、正式な名前は不明です。

「ゼットン」の名前の由来は、アルファベット最後の文字の「Z（ゼット）」と、五十音の最後の音の「ン」を合わせた、まさに最後の怪獣に相応しい名前をつけられました。


ゼットンといえば実際に使った瞬間、自分や地球はおろか、太陽系すら破壊してしまう一兆度の火球が有名ですが、ウルトラマンを倒したときの攻撃は“炎”ではありません。


太陽系を破壊しても困るので、手加減をしたのでしょう。

ゼットンはその後のウルトラシリーズで進化したり退化したり（笑）しながら何度も登場をしています。

その一つが映画『ウルトラマンサーガ』に登場した、ハイパーゼットン。

ウルトラマンのいない世界の地球で、大事に大事に育てられた最強の怪獣。

繭、幼虫、成虫という変態を繰り返すなど、“恐竜”らしさは全くなくなり、どちらかといえば“宇宙昆虫”です。

あと何故か腕がバルタン星人みたいになってしまいました。